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咳について

概要

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 急に咳が出始めた場合、のどの痛みや鼻水、鼻詰まりなどがあればほとんどは風邪が原因です。インフルエンザや新型コロナウイルスなどを除く風邪を普通感冒と呼びますが、原因となるウイルスは200以上あり、ほとんどは数日程度で治りますので成人では原因ウイルスを調べる事はありません。

 炎症が鼻やのどだけでなく奥の気管や気管支まで拡がると咳や痰が悪化し、急性気管支炎と呼ばれる状態になります。多くの場合ウイルスが原因ですので有効な薬はなく、自然治癒を待つ事になります。しかし咳や痰は病原体を排除するためのものとは言え、長引くと消耗しますし、激しい咳で肋骨が折れる事も時々ありますので、つらい場合は市販の鎮咳剤や去痰剤などで症状を和らげても良いでしょう。

 なお、ウイルスだけではなく細菌が原因の百日咳や、オリンピックの年に流行ると言われるマイコプラズマ感染症も気管支炎を起こし、長引く咳の原因となりますが、これらに関しては抗生物質が有効です。また、かぜの咳は通常数日〜2週間程度で軽くなりますが、それ以上続く場合は気管支炎や喘息(咳喘息も含む)になっている事があり、鎮咳剤は無効です。

 問診や聴診、また呼気の一酸化窒素濃度(FeNO)の測定で喘息や咳喘息と診断した場合は吸入薬を処方しますが、多くの方はすみやかに軽快します。また喘息以外の病気が疑われる場合は胸部レントゲン撮影や血液検査など、必要に応じて精密検査を行います。

 2か月以上続く咳は慢性咳嗽(まんせいがいそう)と分類され、原因疾患としては気管支喘息のほかに肺気腫(COPD)、気管支拡張症、肺結核症、肺非結核性抗酸菌症、間質性肺炎、肺癌、その他さまざまな疾患があります。専門的検査や治療が必要ですのでぜひ受診してください。

当院で行える検査

血液検査、尿検査、心電図、ホルター心電図(予約制)、血圧脈波検査、胸部X線、腹部X線、腹部エコー(超音波)、骨密度、肺機能検査、呼気一酸化窒素(NO)検査、呼気一酸化炭素(CO)検査、終夜睡眠ポリグラフィー(予約制)

診察時間

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  • ※第1・3・5土曜 鶴田(呼吸器)​

  • ※第2・4土曜日 中村(消化器・肝臓)

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